真冬の、陽が差さない日にありがちな、鉛のように重く冷たい空。
こんなもとでの寒気は強烈だね。
しんから温まるものが欲しくなる。
具体的には、汁物や鍋物、お粥や雑炊など。
そのお粥(レトルトタイプ)を、1月6日7日と宣伝販売している最中、試食したある人に言われた。
「味はいいんだけれど、この舌触りがちょっとね。はっきり言って、お粥を通り越して重湯みたい。こんなんは私自身はあまり好きじゃないんよ。もう少しお米感がある方がいい。いや、あくまで個人の好みなんで、おねえさん(私のこと)、気にせんといてな」。
いえいえ。気にするどころか、貴重な、そして、現在の食品会社の盲点とも言うべき点をついてくださったと、感謝しておりますよ。
なぜなら、商品を企画製造したメーカーからして、「甘い」「辛い」「酸っぱい」「苦い」「旨い」の五大味覚を含む他の感覚部分(実はヒトが「味」として脳にとらえる時、大きな役割を果たす部分である)は、ややもすれば、なおざりにしがちだからだ。
それでも、匂いをつかさどる嗅覚や器への盛り付けで訴える視覚などは、相応に気にする。
でも、今回の触覚(食感)はどうか?
触覚(食感)。
これは、こういうこと。
うどんを飲む込むつるっと感。
おかきをかじるパリパリ感。
プリンを味わうなめらか感。
ずばり、さきのお客様おっしゃる、舌触りだ(化粧品に例えたら、肌触りね)。
この舌触りって、、、まだまだ重点とはとらえられていないんだよね、、、、。
確かに、うどんにしろおかきにしろプリンにしろ、まずは「味」なんだが、そこには触覚(食感)も含まれていることを忘れてはならない。
写真は、この7日に岸和田の現場を終えた後、夫への土産に買い求めた岸和田の地酒、三輪福。