売れる商品は、味、必要性、価格のバランス ➕ 運

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大苦戦した「体内に入る脂肪の吸収を抑える」健康ドリンクを担当した翌日は、奈良県内の某市で、Y社の麺つゆのデモ。
「塩分カット」をメインにアピールしているところから、これも「健康食品」の一つに入るのだろうが、減塩ものの割りには味がしっかりしていることもあって、試食(そうめん)を出すかたわらから飛ぶように売れた。

もともと、麺ものって、ラーメンにしろうどんにしろそうめんにし
ろ、意識しないと塩分を取りすぎてしまうよね。
それを知っているから汁だけを残す人も多いのだけれど、汁にも金がかかっていることを想えば、何とももったい話である。
ここに、「減塩もの」が必要とされ、誕生した、もっともな理由がある。

悲しいかな、この「減塩もの」。醤油でもだしでも、一般に美味しくない。薄味で、頼りないのだ。
会社の健康診断でひっかかり、味噌汁を減塩味噌で作るようになった友人も嘆いていた。
「何か飲んだ気がしないんやな、、、。結果、味噌をたくさん入れてしまい、むしろ普通の味噌を使うより塩分をとってしまう」。

Y社の減塩麺つゆは、通常の麺つゆと全く遜色がなく、鰹だしが効いていて、とてもまろやかな風味。価格もお手頃。しかも、この日は真夏並みに気温が高かった。

売れる商品とは、味と必要性と価格のバランスに、天候などの「運」が加わった時。今更ながらのように感じた。

こういう仕事ばかりだといいな。

写真は、この日の現場付近の風景。