(注)5月25日に書いた記事。
本当は、大好きな酒も断ち、癌と闘っている夫を励まさないといけないのだろう。
なのに、それが出来ない私は、堪え性のない、自己中な悪妻なのだろう。
夫の体調には波がある。
先週の水曜日は、全身の倦怠感が半端ではなく、階段も1人で登れないほど。夫の背中を押しながら、涙が出てきた。
それが、土日で持ち直し、昨日など絶好調。
このままいくかと思ったら、今日は一転。朝から何度も下痢があり、ガン告知後の2ヶ月で体重が7キロも落ちたこともあって、脱水の疲れですぐに横になる。
もっとも、痩せたのは、ガンのせいばかりではない。
玄米と野菜を中心とし、糖分一切ノー(味醂や果物の糖ですらダメなのだから、その厳格さがわかっていただけるかと思う)の食生活にもよる。
その治療食を作る妻の私も、主に経済的な理由からそれに合わす。
これ、メニューによっては、ものすごくストレスが溜まるのね(ここいらも、夫に合わさない悪妻?)。
これまでの記事で明かしたように、私は、子ども時代から胃腸が丈夫ではない関係で、食事はずっと野菜と豆中心。動物性蛋白質は主に卵と乳製品から摂り、そのことにさして苦痛を感じたこともない人間だった。
そんな私でも、「糖分一切ノー」には、例えばめんつゆとか昆布佃煮とかには、強い拒否反応があり、特に規定通りに出汁(昆布と椎茸)と醤油だけで味付けしたつゆで作ったうどんを食べた時には
「これから先、こんな不味いうどんやそばを食べ続けるのか」
と想うと、鬱々とした気分に襲われた。
今日もそうだ。
ガンが治る食事法のレシピで作った煮豆。
醤油味がまさってまさって、亡母が作ってくれていた砂糖味が強いけれど優しい味の煮豆に郷愁を感じている私には、塩辛くて仕方がない。
こういうの、食べるの、私も?
レシピでは、出汁を効かせ、大豆本来の甘味を活かすとあるが、ダメなのよ。
私は、糖分の味がする煮豆が好きなの!
そういうのを食べたいの!
家族の治療食によるストレス。
感じたことがある人はいますか?