甘味を強いめにすれば子どもに受ける煮物になるが、今度は糖分を摂り過ぎるリスクが。

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(注)10月11日に書いた記事。

 

振り返れば、煮物系のデモは、けっこう体験しているなあ、、、クライアントはほとんどが出汁やつゆなどの調味料メーカーだけれど、なかには青果系の団体だったり組合だったりするケースも。


このうち、子どもにも人気だったのは、肉じゃがとかぼちゃの煮物。
これは、素直に頷けるよね、どちらも甘味があり、野菜自体も柔らかくて優しい風味。
ということは、一般に子どもが苦手とする野菜も、甘味を強い目に味付けすれば子どもに受けるということだ。
実際、タケノコの煮物をデモした時は、みりんと砂糖を心待ち多く使って作り、美味しさに頬をゆるめる子どもたちの笑顔もたくさん見た。


もっとも、糖分の摂り過ぎが問題になっている昨今、これにも限界があるわなあ。
しかも、この糖分、いわゆるスイーツだけではない。健康によいとされるスポーツドリンクにも疲労回復とされる栄養ドリンクにも、さらには
「麺つゆとしてはもちろん、煮物、炒め物、和え物、鍋物、その他和風パスタのソースにも、これ1本で対応できます」
とうたう、白だしや各種のつゆにも、思いの外多く含まれている。


つまり、せっかく食物繊維やビタミンのことを考えて野菜の煮物を作っても、煮汁に市販の出汁だのつゆだのを使っていたのでは不要な糖分までもいっしょに身体に取り込んでしまうのだね。


プラス、素材そのものの味がわからなくなる可能性が大。
となれば、人参であっても大根であってもごぼうであってもれんこんであっても、新鮮なうちにシンプルにサッと調理して、それ自体の素直な味を子どもたちに知ってもらうのが一番なのかも知れない。


写真は、子どもが大好きなかぼちゃの煮物
(Public Domain).