ああ、結婚。その2。

(注)8月13日に書いた記事。

 

我が子の結婚についての話題は、実は仕事仲間からもちょこちょこ聞く。
子どもさんの年齢は30代であることが多いが、女の子の場合は20代のことも。


ある仕事仲間は語る。
「私が当時としては晩婚で、初めて子どもを産んだのが30代半ば近く。それから2年おきに出産。はっきり言って育児は体力的にキツかった。娘にはもうちょっと楽に子育てして欲しいねん」。
そのためには、娘さんは30歳までには結婚して、初産は30過ぎくらいが好ましい。このためには20代半ばを過ぎた今頃から婚活をスタートしておかないといけない、と言う算段。


仕事仲間ではないけれど、年下の友人の1人も同じようことを話していたな。
20代後半の彼女の娘さんは、某国家資格を持ち、しかも勤務先が公の場、すなわち公務員の身分でもあるから、収入も安定し、社会保障もばっちり。職場に独身女性も多く、遊び仲間にはことかかない。すなわち、現在のままでも日々の暮らしは十二分に充実しているのでる。
「いやいや。人生、何があるかわからないから。この先、固い壁にぶちあたるかも知らない。そんな時、支えてくれる存在がいれば、親として安心する。それにこちらがまだ達者なうちに娘が出産したら手助けもしてやれる」。


ううむ、、、。この言葉には、私も共鳴するところがあるな。
我が娘は27歳の誕生日に入籍し、翌年出産。ばあばの私は56歳だった。
それから、6年後に3人目の子どもを出産した時には、私は62歳。
わずか6年の差ながら、孫の面倒をみるしんどさの違いは明らか。子育てのみならず、孫育てにも年齢が持つ体力が関係してくるのだ。だから、我が子にはあまり遅くならないうちに出産を、、、と願う気持ちは実感として理解できる。


ともあれ、私たちが若い頃とは違い、今日日は女性でも責任のある仕事をしていることが多いから忙しくて婚活に時間が避けず、男性も気にかかる女性が職場や取引先にいても一歩間違えばセクハラの何のと訴えられかねない世の中なので、なかなか結婚相手を見つけるのは難しいのだろう。
昔はよくいた「お節介おばさん」も昭和の終焉と共に激減し、婚活用マッチングアプリもリスクゼロではない。


かつての身分制度が実質的に崩壊したおかげで家柄を理由に婚姻が妨げられるケースも少なくなったし、婚姻に関する諸行事も簡素化され、女性の社会進出や価値観の多様化と共に男女の出会いの場も大きく広がったはずの現在。それなのに、昔より結婚しにくくなったのは、どうしてだろう?