教育費〜デモンストレーター仕事再開を切に望む

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前の記事中に書いた、
「私たちの仕事、いつになったら再開されるのやろ?」
と私に電話で愚痴ってきた同業者は、普段は別の仕事にパートで就いており、土日祝だけデモンストレーターをしている人。


ギャラは日給形式で支払われ、一回あたり基本9000円。これに、その時の業務内容や現場や日にちによって荷物手当やら遠距離手当やら年末年始手当やら煩雑期手当やらがつき、多い月にはあなどれない副収入額になる。


彼女によれば、このデモンストレーション業の収入があるからこそ、子どもに子どもが望む教育を辛うじてつけてやることが出来ているとか。本業のパート代だけでは絶対に無理だと言うのだ。


「離婚の時からして元旦那にちょっとのお金も要求できる状況ではなかったし、今も同じ。両親も年金収入しかない。それでも何とか子どもには人並みに学校に行って、資格なり手に職なりつけて欲しいねん、、、いざという時に私みたいな苦労をしないためにも」。


実は、私たちデモンストレーターには、彼女みたいな境遇にいる人はけっこう多い。
いくら男女雇用機会均等の何のと政府がうたっても、いや、そううたえばうたうほと、結局は女性も働きバチと揶揄された男性並みに働かざるを得ない労働環境に置かれることとなり、そんなもとでは仕事と家庭の両立は極めて難しい。
結婚や出産をしたら退職せざるを得ない女性が珍しくないのだ。


一度職場を離れた女性の再就職の困難さは言うに及ばず。わけてもシングルマザーの女性は、雇用主に
「片親ゆえ、子どものことで休むことが多くなるのでは?」
と疑われ、特に子どもが小さいうちは正社員では採用されにくい。


彼女の上の子どもは、とある専門学校に学ぶ。
実習のための施設使用代とか実習用具代とか教科書代とか、授業料以外の雑費も含む年間の学費を聞いて驚いた。
そりゃ、自宅通学でも、パート以外にも働いて収入を得、子どもにも奨学金を受けるかバイトをしてもらわないと通えないわ。


こういう話の展開になると
「私は親にビタ一文も出してもらわず、バイトに励んで自分の力で学校を卒業した。本当にやる気があれば、、、」
なんて、自分の昔話を説教半分自慢半分で語り始める人がいるんだけれど、、、そんな根性論ですり替えてはいけないでしょ。


未来を担う人材の希望をかなえる手助けのためにも、早くデモンストレーターの仕事、再開となってえー。


写真は、3人の孫たち。
娘は、今後、教育費がどれだけかかるか、非常に心配している。