雨の日のデモンストレーションは? 仕掛け次第で売上ダウンは抑えられる。

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(注)8月14日に書いた記事。

 

甲子園での試合が3日連続で中止になるほどの大雨。
当然(?)、近所のスーパーもガラガラ。お客さんより従業員数の方が多いほど。今でこそコロナでお休みしている試食販売だけれど、こんな日に売場に立たないといけないデモンストレーターは辛いね。


だって、はっきり言って、売れないもの。
そもそもお客さんが少ない上、雨に濡れることを恐れて、予定していたもの以外の商品やかさばる商品は買わない。それでも、別にノルマがあるわけではないが最低ラインの売上は確保したいのは、デモンストレーターの意地ゆえん。


こんな日は、仮に景品付きのデモなら、景品法に触れない範囲でお買い上げごとに渡す景品の数を増やすなり、
「4個お買い上げなら景品を差し上げますよ」
のところを、
「3個お買い上げでも景品を差し上げますよ」
に変更したりして、とにかく1個でも多くデモ商品をさばこうとする。
もちろん、どちらの場合にも
「雨の中をせっかくお越し下さったのですから、特別にサービスさせていただきます」
の一言を添える。
お客さんにお得感をより印象付けるためである。


ただ、あまり天候に左右されない店舗もある。
交通の便が悪いため車で来店することが半ば「常識」になっている、地方の大型店、そして業務スーパーなどがそうだ。


この業務スーパーで、私は大雨の日に、1リットルサイズの調味酢(ミ◯◯ン社のカ△タ△酢のように既に酢の物や寿司用などに味付けされてある酢)を2ケース、すなわち12本売り上げたことがある。景品なしのデモだった。
12本。業務スーパーでの販売数は片手(5個)以下であることが珍しくないことを考えたら、これは快挙である。店の人も大喜びしてくれた。


悪天候もものとせず売れたのは何故か? 理由は3つあったと思う。


1、その日は月にI度のセール日であった。


2、セール日は商品価格は全体的に低い(我が担当商品も80円値下げしてくれていた)。もともと車で来店するお客さんがほとんどなので、雨でも商品の持ち帰りにはさほど困らす、安ければ買い物に訪れる。


3、何と言っても試食メニューがよかった。じゃこを使った酢の物の試食メニューは、じゃこの塩分で調味酢特有のややくどい甘味が抑えられ、プロが作ったみたいに美味しい。おりしも気候は3月末で暖かくなっていく時期。酢の物の出番も多くなる。


要は、仕掛け次第で天気がイマイチでも売上ダウンを抑えられるってわけね。


写真はラフティングの途中。
この川も雨が降ると増水して、近所の民家は、時に1階まで浸水するそうだ。