ハプニング

 4月12日の月曜日は、大阪は八尾市の志紀にて、デモ。担当は、前日に引き続き、M味噌の新商品「液みそ」。

 自宅のある鞍馬口から八尾市は近くない。駅まで自転車を漕ぐ時間や路線乗り
換えのために歩く時間も加えると、片道ざっと二時間半前後かかる。エージェンシーが指示した時間内に入店するには、午前七時には家を出ていなくてはならな
い。
 その段取りでいたのだが……。

 ハプニングって、あるんだよね。
 
 一番多いのは、気象事情や人身事故による、電車の遅れ。
 これは、どうにもならない。
 駅員に
「急にこんなことになるなんて! 予定時間に間に合わへんやん」 
 と詰め寄ったところで、彼らも超能力者ではないから、遅れている電車にテレ
パシーで指令を送って事態を好転させるなんて出来っこないし、「遅れ」の原因
が強風や大雪などの天災なら、尚のことお手上げ。
 そうと頭ではわかりつつも、
「おい! もう三十分も到着が遅れとるで。何しとるんや?」
 と、実際の行動では、ホームを通りかかった車掌などに語気荒く問いただす人
が多いのは、せっかちな日本人の特徴?

 切符売場を団体客に占領されていた場合にも、乗車予定の電車に遅れることが
珍しくない。
 観光旅行、ハイキングの同好会生、スポーツ試合に出場する選手団。団体客
は、特に土日と祝日に多い。

 マラソン大会。
 この行事がある時は、当然、マラソンコースとなっている路線の交通は凍結さ
れている。よって普段その道を使用して目的地に向かう人は別のルートでという
ことになり、その別ルートは、これまた当然ながら混雑する。
 通常ならほんの十分もあれば辿り着ける場所に、一時間近くもかかったりする。

 4月12日は、上にあげたハプニング例の二番目の原因により、一分の差で大阪
に向かう新快速に乗り遅れた。
 京都駅のJR切符購入所付近に、スポーツバッグを抱えたトレーニング姿の若者
たちが、ところせましと溢れていたのだ。
「お前ら、さっさとせいよ。他のお客さんの迷惑になるからな」
 と、コーチらしき男性は声を張り上げていたが……。

 幸い、大阪駅からの乗り換えがスムーズに連絡したため、遅刻はまぬがれた。
 正直、胸をなで下ろした。
 遅刻したら、その時間分を残業せねばならず、帰宅が遅くなるからだ。

 団体客の切符購入には、こちらが急いでいない時でもイライラさせられること
がある。
 何とかならないものか。
 代表者の切符を見せるだけで全員パスさせるとか。
 
 ともあれ、4月12日は、よかったよかったなのだ。