一昨日は、岡山は瀬戸にいる実父を訪ね、往復八時間弱、列車に揺られた。
きつかった。
移動は、それだけで、体力を消耗するものだ。
とは言え、24日のクリスマスイヴにイトーヨーカドー六地蔵店で行った、感動
のデモンストレーションの余韻が残っていた私。
勢いで、26日と27日の仕事も、一昨日の瀬戸行きも、昨日の大掃除も乗り切った。
以前にも明かした通り、イトーヨーカドーにおけるキューピー社のデモでは、
「野菜を使ったクリスマスツリー」の見本作成が、絶対の条件だった。
果たして、この日、現場に向かうと、青果の責任者が
「目立つように」
と、特別に太くがっしりした大根(ツリーの芯になる)を持ってきてくれた。
聞けば、日曜日の二十日に同店で同様のデモを担当したマネキンが作ったクリ
スマスツリーが、芯にした大根が貧相なせいで、
「何だこりゃ?」
と首をかしげんばかりのものだったと言う。
「今日はクリスマスイブ当日。うんと派手な、ツリーらしいツリーをを作って下
さい」。
建物も土台がしっかりしていると、良い建造物が建つ。
料理も基礎のだしがきちんととれていると、美味しい食べ物が出来る。
にわか仕立ての野菜クリスマスツリーも同じ。
芯にした大根に、ブロッコリーを螺旋状に差し、その隙間を星形やハート型、
熊型にくりぬいた人参や大根、まるごとミニトマト、唐揚げで飾る。
木の根元の部分にも、ブロッコリー、くりぬいた熊や星を散らし、華やかな雰
囲気に。
おかげで、大変に目立つ出来映えとなり、お客様からお客様への口コミで野菜
ツリーをわざわざ見物に訪れる人もいて、大いに人が集まり、売上にも貢献した。
宣伝販売の世界では、目立つことは、取りあえずヨイコトなのだ。