出版のアイディア

体験談のアイディアをいくつか。

 暴露ものにはしない。
 変に人情ものにもしない。
 活字だけで勝負(そのため、会話や情景描写などの臨場性を増す、リズミカルな文章を心がける。人
の心を動かし、強く記憶に残るのは、言葉だ、やはり)。

 最終的には奉仕。

 青森県でイスキア運動をしている佐藤初女さんという女性がいる。
「奉仕のない人生に意味はない」
 との理念のもと、長年、悩みを持つ人を自宅に招き、おむすびでもてなしながらひたすら話を聞く。
「ああしなさい、こうしたら、とか、一切言いません。ただ聞く。最終的に決めるのは本人ですから」

 本当に、本当にその通り。
 もっとも、これはなかなか出来ないこと。
 人間は、基本的には自分の考えをおしつける生き物だからだ。

 マネキン体験談から何かを感じ取ってくれたら、私はそれでよいと思う。
 極端な話、収入はなくてもいいわけ。

 ものを書く人には理屈っぽい人が多いので、どうしても自説を推さんばかりの文章を書きがち。
 これは気をつけないといけない。