マンゴー


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五月五日のこどもの日は、京都市の某セレブ店にて、タイ産マンゴーのデモ。
年明けの旅行で、タイの隣国カンボジアで、さらにその隣国のベトナムでも、この果物は食べまくり、美味をとことん味わったので、実施を楽しみにしていたデモではあった。

ところが、計算外のことが!
マンゴーって、食べるのは簡単だし、超美味しいんだけれど、切るのはあんなにも難しい果物だったのね。

果実の約三分の一は芯と種で、固くてとても食べられない。
見た目の割に果肉が少ないのだ。
その少ない、しかもちょっと力を加えたらつぶれてしまうほどに柔らかい果肉を試食用に切り分けるのだから、ある程度のコツと慣れがいるのは、容易に想像がつく。

それでも、手先が器用なら、天性のカンでうまくいくだろう。
私は、その点、まったくのお手上げ、、、。
案の定、最初に切ったマンゴーはグチャグチャ。
店舗の青果部の方が気の毒がって、別のマンゴーをきれいに切って下さったほど。

その後も、三個めぐらいまでは似たり寄ったり。四個めあたりから、やっと、自分なりに要領が掴めた感じ。
それでも、まだまだ無駄のある、ド下手な切り方。

お客様の中にも、こうおっしゃる方が、かなりおられた。
「マンゴーをうまく切ることが出来ない」
「どうやるの? マンゴーの芯って、太いよね」


珍しい食材に慣れているはずのセレブ店に通うお客様ですらこうなのだから、ごく庶民的な店でデモしたら、どうなったのかしら?

売上もイマイチ。
一日中雨が降っていてお客様が少なかったこともあるのだが、最大の原因は、この店の青果部に勤める従業員さん一人のセリフに尽きるだろう。

「タイ産マンゴーはクセがあるよってにな。でも、そのクセが、原産地のタイで食べると、何とも味わいのある美味に変わるんや。果物に限らず、生もんはそこの地で食べなあかん」。
そうだよ、確かに。

写真は、ベトナムの果樹園でいただいたフルーツ。