果物デモンストレーション あれこれ

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果物づいている。
今週の火曜日の仕事は、京都市内の某スーパーで、ニュージーランドキウイフルーツのデモンストレーションだった(プレーンヨーグルトとのコラボ)。

振り返ってみれば、私が高校にあがった1970年代初め頃から、バナナとレモン以外の「カタカナフルーツ」が、町のありふれた店にも並ぶようになった気がする。
それまでは、パイナップルにしろメロンにしろ、写真や絵画、せいぜい缶詰で知っていても、実際の果物そのものを食べたことのある人は少なかった。
まして、グレープフルーツだのキウイフルーツだの、名前も聴いたことがなかった人が大半だったのではないか。

あれから半世紀近く経ったこんにちでは、極端な話、世界中の果物が年間を通して食べられる。
それと関連があるのか。
我が日本に昔からあった果物が売れなくなってきているとの話は、店店の青果担当者からよく聞く。

その一つが柿。かつて、実がびっしりと成った柿の木や皮を剥かれてわらに通された柿が軒下にぶらさがっている姿は、日本の秋の風物詩であり、栄養的にも柿はミカンと並んで日本人の冬のビタミンC不足を補う存在だった。
この柿が現在は不人気。店頭に出しても、四十代以下からは見向きもされないんだとか。
「皮を剥くのに手間取る(刃物を使わないといけない)うえ、種がありますやろ。これが、また嫌われるんですワ。イメージ的にも何となく古くさいし」
なるほど、、、。
そう言えば、同じ日本の果物でも、ミカンやリンゴ、モモのデモンストレーションは見たことがあっても、柿はないな、、、ビワもそう。
きっと、マネキンを雇い諸々の経費を使ってデモンストレーションしても、相応の効果を期待できないからだろう。

キウイフルーツ。よく売れた。
透明感のある美しい色合いからして、いかにもフレッシュで、ビタミンCもたっぷりと含まれていて、身体にも美容にも良さそう。
プラス、味がくどくない。どこまでもさわやかな、すっきりとした甘さ。

もしかして、現代の日本人に受ける果物は、「食べるのに手間がかからない」ことの他に、この「清涼感」も必須条件かも知れない。
柿もビワも後味が割とまったりとしているし、「まったりフルーツ」の筆頭格バナナにしても、最近は「さっぱり甘味」が好かれるのだ。
「イメージ的な古くささ」はあまり気にされていないと、個人的に思う。

写真は、ミトー市(ベトナム)から船で少し南下した所にある島に自生するパパイヤ。