果物離れ〜ブランド果物の推進

f:id:ellenyannyan:20201225092454j:image

(注)12月18日に書いた記事。

 

友人知人から果物のお裾分けに預かることが多い。
そのままで、あるいはヨーグルトとあえて、又たまには人参などと一緒にスープとして煮込んだりして、ありがたくいただきながら、ふと思い出してしまうこと、しきり。
果物を担当した、我がデモンストレーション。


デモンストレーターになって17年。バナナ、パイナップル、ブドウ、メロン、アボカド、キウイフルーツ、ブルーベリー、プルーン、グレープフルーツ、オレンジ、マンゴー、みかん、柿その他、果物のデモンストレーションもたくさん経験した。
感じていることは、二つ。
一つ目は、タネありよりタネなしの方が人気が高くなっていること。
二つ目は、残念ながら、果物そのものの売上が年毎にゆるやかに下降していっていること。


特に二つ目の現象は、若い世代で顕著になっていっている。
実際、今の世、スーパーなりデパートなりの果物売り場に足を向けるお客さんの中心は高年層。
若い世代は、うーん、アボカドやキウイフルーツ、プルーンなどでは、ダイエットや美容効果もうたわれるだけあって、そこそこ注目されるし、購入率も悪くないけれど、他はなあ、、、。
パイナップルですら、
「果糖が多いから、食べると太る」
なんて言う女の子もいたりして。


もっとも、若い世代で果物離れが進んでいる最大の原因は、やはり非正規雇用労働人口が増えたことなどによる所得減だろうね。
所得が少なければ、まずは
「あればあるに越したことはないが、なくても別にかまわない」
項目から支出を減らしていくのが人間で、正直、果物はそれに各当する項目。噛み砕けば、ちょいとした非日常なのよ。


ならば、デザート感覚、スイーツ感覚で果物をとらえ、新たな視点でセールスプロモーションを練ったらどうか。
室内が香りで満たされるほど芳香なりんごなど、頬ばっているだけで、室内楽でも聴いているような典雅な気分になってくるし、果肉がとろりとした柿もスプーンですくえばプリンやババロアを食べているのと同じ感に。


果物は庶民にとってもお手軽な非日常。
人々にこう感じさせる取り組みの一つが、果物のブランド化だろう。


写真は、そのブランド果物。