一期一会


土曜日は、中国地方の某県の物産展スタッフとして、現場に入った。
店内の催事場にて、その県の特産品を紹介し、試食を進め、販売をする。

物産展の仕事は、通常の宣伝販売とは違う楽しさがある。
イベントの性格上、当地で実際に商品を生産したり流通しておられる方々もスタッフの一員として多数お見えになるから、いろいろな話が聞けるのだ。

商品を完成させるまでの裏話。
それを売り込む過程でのよもやま話。
ミーハーなところでは、旅行会社の観光案内書には載っていない、穴場スポット。
その他、たくさん。

業務終了後、互いに挨拶をして別れた。
「お気をつけてお帰り下さい」
「うちの県に遊びに来てね」。

数年前、とある大型店での「韓国フェスティバル」の催しもそうだった。
各メーカーや代理店を通じて派遣された我々日本人スタッフと、韓国から来たスタッフが共同でイベント期間を乗り切り、最終日に皆で別れを惜しんだ。
「アンニョンヒ カセヨ」(さようなら)
「ト マンナヨ」(またお会いしましょー)。

本当は二度と会えないかも知れない。その可能性の方が高い。
それでも、いっときの空間を共有し、同じ目標に向かい、心を一つにした。この思い出は永遠に残る。

一期一会。私たちの仕事はこれに尽きる。