最近は、携帯の音声付き翻訳機能を使って私らに行き先を告げたり土産物のことを尋ねる外国のお客さんも珍しくないんですが、まだまだ会話集をめくってヘタクソな日本語で話す人も多い。
昨日の昼に乗せた夫婦もそうでね、にわか日本語が通じない部分はお互いに簡単な英語で補って話をしたんですが、奥さんがご主人と自分の両方を指して、「ファースト・トラベル・アンド・ハネムーン」と言った時にはホロリとしましたな。
二人ともおしゃべり好きで、何とかと言う私にはわからない中国の町で食堂をしている。息子さんは電気技師。孫は男の子で4歳。写真もみせてくれました。
たぶん、夫婦で一生懸命に働いてお金をため、子どもに教育をつけ、孫も出来て落ち着いたところで、日本に旅行に来たんでしょうなあ。奥さんが自分たちを指して「ファースト・トラベル・アンド・ハネムーン」と口にしたからには、新婚旅行にも行っていないし、そもそも旅行らしい旅行をしてこなかったんでしょう。どうか、楽しんで欲しいと心から思い、せめてもの気持ちとして、運賃をまけてあげたんですよ。
こういう「人としての気持ち」に国は関係ありませんからね、、、。