恐らく甘いスパイスが効いたチリ産赤ワインの効能もあっただろう。昨日の午後と夜は熟睡することが出来、2日間の寝不足からくる頭痛と倦怠はどこへやら。
さわやかな朝を迎え、クリアリーな脳も取り戻した。
ここへきて、あらためてみとめた。
「3月2日に宣伝販売を担当した新潟米がよく売れたのは、新潟米に一般の日本人が好む風味がすべて含まれていたから」
と。
具体的には「ふっくら」、且つ「もっちり」、さらに「しっとり」もする、湿潤感。
梅雨や夏の暑さからうかがえるように日本は極めて湿度が高い国であり、それゆえか、どんよりとした空のもとに群をなして咲くくちなしの姿や雨に濡れる紫陽花に趣を感じる国民性がある。
基本的に「水気が多い」タイプが好き、と言うより、生理的にもフィットするんだよ。このことが、人間の三大欲望である「食」に反映されないはずがない。
それにしても、塩すらつけなくてよい、真から美味しいご飯を食べると、そのことだけでとてつもなくシアワセな気持ちになるのは、どうしてだろう?
ホンモノの美米は、粒の1つ1つが立っていて、派手ではないけれど透明な美しさを見せる真珠の如く控えめに輝きながら、静かに口にする我々に語りかける。
その語りは天地の声かも知れない。
育む土壌と、光と水を与える空があってこそ、まず米は生まれる。
日本人のソウルフード、米。
感謝していただきたいものだ。
写真はご飯(Wikipediaより)。