派遣業界そのものの大元を変えねば

f:id:ellenyannyan:20230602164506j:image

コロナも落ち着いてきたところで、飲食業界や小売業界、観光業界の人手不足が深刻だと言う。
「募集しても募集しても人が集まらない」,。


私たちデモンストレーター業界もそうだ。複数の派遣会社を掛け持ちしているせいかも知れないけれど、66歳の私にすら、毎日のように、どこからか仕事打診がくる。よほど人がいないのだろう。
で、派遣会社もギャラ・アップしたり、○○手当やら△△手当やらのオプション・ギャラをもうけたり。


もっとも、そんな小手先の改革をしても、離れていった人はそう簡単には戻ってこないし、新たに参入してくる人もなかなかいないと思うよ。
派遣業界そのものの基本的な体質を変えねば。


派遣業界そのものの基本的体質とは、ズバリ、一部の派遣会社や人材エージェントが、現場で汗を流して会社の実利益を得る大元となっている労働者を、人間ではなくコマとして扱っていることにある。
悲しいかな。私が体験した限りでは、この傾向は、派遣業界でも老舗のところほど多い。
心のどこかで、派遣される者を派遣する側は
「仕事を振ってやっているんだ」
と、こう思っているのだ。


これは、派遣のみならず、パートやアルバイト、契約社員などの非正規雇用者、さらに下請け企業全体にも言えること。
そのためには、声をあげないといけないところはあげないとね。


まあ、でも、小手先でも待遇が変わってきているのは、いいことだね。
「仕事を与えている vs 仕事を受けている」のは、どちらも対等で、こういう意識があるだけでも、かなり変わってくるはずだから。


写真は、天理駅構内にあった駅ピアノ。