案内専門係は小売店にも必要

日曜日。試食品を作り終え、トレイに乗せて、例の如く呼び込みを行なっていると、背後から「エクスキューズ・ミー」と声をかけられた。
振り返ると、韓国の爽やかイケメンが(なぜ国籍がわかったかと言うと、振り向いた先に携帯の画面があり、そこにハングル文字が並んでいたから)。
彼は、とある化粧品を探していたのだ。

たまたま、私はその日の朝にバックヤードからデモ場所に移動する際、それが並んでいる棚を通り抜けたので、すぐさま彼に場所を教えてあげることが出来た。
満面に喜びを浮かべながら、丁寧に礼を述べた彼。
きっと、日本に旅行することを告げたら、恋人か姉妹、あるいは職場の同僚か学校のサークル内の女性たちに
「日本に行くのだったら、これ、買って来てぇー」
と頼まれたのだろう。
優しい子だねー。

こういう子のためにも、店内に案内専門の従業員を絶対に置かなくてはならない。

今年7月に仕事をした大阪の某大型スーパーでは、「案内係」と、腕と背中にマークをつけた店員さんが、1日中、店内を巡回していた。
巡回しながら、お客様の質問に応じ、手が空いた時には商品を前出ししたりPOPの歪みを直したりしているわけだ。

見ていて、この業務をする人が、他の店でもいたらいいのになと、心より感じた。
品出しその他に追われる従業員も、(お客さんへの質問応答のために)やたら作業を中断されることもなく、効率も上がるね。