今日はオフ。
昨夜、斜め再読したケストナーの「飛ぶ教室」のおかげで、快適な目覚めの
休日となった(個人的に、宗教的道徳的教訓が強い児童文学は、好きでない)。
昨日は、京都は五条における栄養ドリンクの試飲販売。
厳寒期にもかかわらず、よく売れた。
栄養ドリンクとくると、どうしても「夏のもの」というイメージがあるのだ
けれど。
風邪が流行っているせいだろうか。
業務終了後、エリアを担当している営業に、売上数とデモ時の模様を報告す
る電話をする。
私は正直に伝えた。
「ケースで買われたお客様の中に、今回はどうしてカートがつかないのかと、
質問された方がいました。いつもはカートにケースと試供品のおまけを紐で取
りつけていますよね。その方が、持ち帰りしやすいとおっしゃるんです。確か
に、カートをひいて帰れば楽ですから」
営業は答えた。
「お客様の気持ちもわかるんですが、デモンストレーションにかかる費用を考
えますとね。カートは、一つが500円近くするんですよ。販売が伸びないのに、
経費だけが増えるとなると、我々としても、ちょっと……」。
栄養ドリンクの販売数が全体に足踏み状態の中、彼の意見は、まっとうであ
る。気持ちもよくわかる。
その上で、日々お客様に接している私は、やはり首をかしげてしまう。
500円のカート代をけちったばかりにケース3980円が売れないとしたら?
ケースで購入する人は、例え他メーカーの商品であれ、栄養ドリンクをよく
飲むお客様である。
ケース一箱50本。おまけの試供品を入れると70本。
それだけの本数を飲む間に、その栄養ドリンクの味に慣れ、リピーターにな
る可能性は高いはず。
プラス、カートは私生活でも何かと使う用途があるだけに、その都度、カー
トに付随されていた商品を思い出すこともあろう。
宣伝効果は、極めて高いのではなかろうか。
だったら、500円の金が何だと言うのだろう。
商品を長い目でみれない人が、店舗担当者にも、メーカー営業にも、増えて
いる気がする。