まずはシェービング。
次に美容院。
あらためて感じたね。
第三者に顔なり髪なりをいじってもらったり、あるいは服を着せてもらったり、要はこざっぱりとキレイになると、女性は気分が高揚して、ついお金を使ってしまうと。
こんな話をよく聞く。
「デパートの化粧品コーナーで美容部員にメイクをまかせたが最後、薦められるままにクリームや口紅を買い、福沢諭吉が数枚飛んでいった」
「そんなに欲しい服ではなかったが、販売員に『お客様にとてもお似合いだから試着だけでも』と言われて鏡の前に立ったら、とたんにどうしても欲しくなった」。
それでいて、そう語る彼女はその美容部員や販売員を悪く思っているのかと言うと、違う。
「ま、高くついたけれど、こちらもいい気にさせてもらったんだしね」
そう! 時として感謝すらしているのである。
このテクは、私たち試食販売にも応用出来る。
「料理の下手な私でも、この食材を使えば、こんなに簡単に美味しい一品を作ることが出来るんだわ」
こんなふうに、お客様の方から思って頂く。
これが出来たら、最高ね。
商品は売れ、メーカー、店舗、エージェンシー、マネキン派遣会社、当のマネキン、お客様、全員
が満足感を味わう。
「みーんな幸せ」
こうなるのだ。