自爆営業はダメですよ


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先ほど、と言っても昼過ぎだが、仲良しの仕事仲間からメールがき
た。
今日ポン酢のデモで入っている店舗。おとなしいを通り越して試食すること自体に拒否的なお客様が多く、当然ながら苦闘していると。
わかるわあ。
あるんですよ、そんなところ。

それでも、担当商品の知名度がそこそこあり、価格もさほど高くなければ、まだ何とか対処出来る。
試食量を調節し、「口で売る」方向に流れを持っていけばよいから
だ。

そうではなく、「試食して、味をみてもらわないと買っていただけない」特殊商品や高価格品、これだったら、本当に本当に大変だ。

お店の方は、
「別に売上は気にしなくてい。新商品だし、値段も値段だし、今回はこういうのが出ましたとお客様の記憶に残れば」
と言ってくれているらしい。(せめてもの救いだね)。

問題はメーカーと派遣会社の間にいる代理店、ないし、当たり前ながらその下請けとも言える派遣会社。

彼女が今日うけおっている仕事を仲介している代理店は、販売数にとてもウルサイとのこと。
きっと、ここの営業が、メーカーに
「マネキンにこれだけ必ず売らせますから、ウチに仕事を下さいよ」
と話し、受注してもらったのだろう。

ということは、彼女が所属する派遣会社にも
「最低でもこれだけは売ってくれるマネキンにデモを振り当ててもらわないと困ります」
と圧力をかけた可能性が強い。派遣会社はその上で彼女に仕事をまわしたのだ。

昼休み、彼女は派遣会社に電話をかけた。
「午前中の売上はゼロ。売れないんです、どんなに頑張っても」。
すると、
「もう少しセールストークを工夫するとか、、、」
と返されたと言う。
彼女が担当した今回のデモの販売数いかんで、その代理店に仕事がもらえるかどうかがかかっているからだろう。
「最悪の場合、私、何本か自分で買って帰ります」
メールはそう結ばれていた。

溜息が出る。
売上の良し悪しが、販売の末端にいる我々の個人的責任にのみ押し付けられてしまう悲しさ、腹立たしさ、やるせなさ。
この構造があるから、いつまで経ってもマネキン間での「自爆営業」が後を経たないのだ。

そりゃあさ、誰でも仕事は欲しいよ。
だからって、
「マネキンにこれだけ売らせます」
だの
「最低販売数を達成するマネキンを」
だの、勝手に取り決めしないで欲しいな。
マネキン歴何十年のおばちゃんが、一度私に話したことがある。
「何をどうやっても売れへん時は誰にもある。精一杯気張って売れんかったら、しゃあないやん」。

自爆営業。してはいけないよ。絶対にダメ。
過去、私も一度だけしたけれどね、ベトナム産ドラゴンフルーツで。
報告書に「売上2個」と書くわけにいかなかったからなのだが、その自腹を切って買ったドラゴンフルーツを食べた夫の言葉で、「ああ、販売不振は私のせいではない」と知ったのだ。
「何やねん、この水みたいなんは? 味があらへん。こんなの、ただでもいらんわ。誰がカネ出すかいな」。

写真は比叡山坂本の名物お菓子の一つ、そばぼうろ。
仕事がつらい時、こういうちょっとした地元の名産品を食べるのも気晴らしになる。