休日のホームスパ~至上のヨロコビ

誰しも、自分はもうそんなに若くないんだと感じさせられる場面には、日々を送る過程のそこかしこで遭遇するだろうが、私の場合に限れば、連続勤務が終わった時に最もそれを意識する。
長時間の立ち仕事や持病の脊髄側湾症も関係しているのだろうけれど、あの腰の張りと背筋の痛みには確かに加齢を感じさせる独特のものがあり、嫌でも「還暦」という事実を突きつけられる。

とは言え、時間(とき)は後戻りできない。
「昔は一週間連続で現場に立っても何ともなかったのに」などと嘆くより、連勤がこたえるぶんオフ(休み)の日は楽しく過ごさんとアイディアを練る。
こちらの方がポジティブではなかろうか。

こんなわけで、私は連勤明けのホームスパを至上のヨロコビとし、それを励みに肉体的に楽ではない連勤を乗り切っている。

ホームスパは、何のことはない、いつもよりほんの少しリッチなお風呂である。
香りの良い入浴剤(最近ではこれに天然塩が加わっている)を入れたお風呂にゆっくりと浸かり、髪と顔のパックをし、あがったあとは好きな音楽を聴きながらネイルケア。
それだけ。
それだけなのに、その「それだけ」のことが、きつかった労働を忘れさせ、また頑張ろうという気持ちにさせるのだ。

仕事はメリハリ。
働く時はとことん働いて、リラックスする時はとことんリラックス。
私にとってイイ仕事をするための秘訣の一つが、ここにある。