年初めな売上~家族形態に対する意識と対応の遅れ

初仕事の昨日。奈良県の某スーパーで、一般に「美味ではあるがややお高い」とされている牛乳のデモを担当した。
数字は悪くないけれど年初めだよなあと感じる売上結果。まあ、少なからぬ数のお客様は、年の暮れに買い溜めした食料品がまだ残っているところへ年末年始の浪費への戒めが加わり、自然と財布の紐が固くなるわなあ。
すなわち、
「使い過ぎたし、牛乳にしても今回はこちらのお手頃価格のやつを」
ということになるのだ。

それと、気になったのが、一リットル入りサイズよりハーフサイズを好むお客様が、けっこういること。
これも、恐らくは、次のように考えるお客様が多い現れでは?
「年末年始は離れて暮らしている子や孫たちがやって来てしばらく滞在するので容量の多いものが必要。でも、普段通りに老夫婦だけ、あるいは一人の生活に戻った今では、そんなにたくさん入った牛乳はいらない」。

現場に立つようになって今年で16年目。
ここ数年、とみに感じていることの一つに、「家族形態に対する企業の意識と対応の遅れ」がある。

いったい、いつまで引きずっているのだろうね、「家族」=「夫婦に子ども二人」の図式を?
鍋つゆだって、クイック料理のもとだって、4人家族を想定して商品化しているものが大半。
ところで、あなたの周囲(まわり)を見渡せば、意外に多くない、そこからはみ出た人は?
そりゃ、これだけ生き方が多様になったら、単身赴任も含めたお一人様は増え、夫婦だけ、シングルマザーあるいはシングルファーザーと子どものみ、、、などなど、いろいろな家族の形が出てくる。
ここいらの現状に、どうもメーカーは今時点で対応しきれていない気がするは、私だけだろうか?