高齢者ロールモデル〜身近にいなければ、著名人や歴史上の人物、書物や漫画のキャラクターでもいい。

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仕事をする上でも、習い事を極める上でも、また日々の生活を送る上でも、ロールモデルがいることにこしたことはない。


とは言え、ライフスタイルが多様化している現在、それを見つけることは難しくなっている。
まして、高齢化社会を生き抜く上でのロールモデルは、なかなか。
少なくとも、この国、日本ではね。
「歳をとる」=「老いる」ことに、一般にまだまだネガティブなイメージがあるからだ。


それでも、自分の気持ち次第では、と言うより、視点を変えたら、高齢者ロールモデルを得ることは必ずしも不可能ではないはず。


例えば、著名人や歴史上の人物、ひいては書物や漫画のキャラクターなどから探してみてはいかがだろう?


50歳で家業を息子に譲った後、天文学と暦学を学び、17年かけて全国を測量してまわった、日本地図完成者の伊能忠敬


「人間死ぬまで夢を持て。その夢が叶わなくても、しょせん夢やから」
と、超貧乏な中、笑顔を絶やさず、たくましく働き続けた、佐賀のがばいばあちゃん


幼い頃から病弱で、転地療養により北米に滞在したことがきっかけで旅の面白さに目覚め、日本をはじめ、朝鮮、中国などを紀行し、その土地土地の風景と人々の暮らしぶりをスケッチも交えてつぶさに記録した作家、イザベラ・バード
彼女は50歳で結婚し、還暦を過ぎてなおモロッコに旅行し、中国へ再訪することを望んでいた。


ひょんなきっかけから少女時代の夢であったスパイになることが出来たアラフィフの未亡人、ミセス・ポリファックス。
アメリカの女流作家、ドロシー・ギルマンが創造したキャラクターだが、その好奇心満々の行動力と楽天主義は読者の共感を呼び、映画化もされた。


、、、と、ざっと思い浮かべただけでも、これだけの人が登場する。


このことだけでも、何か勇気が湧いてこない?


写真は、ミセス・ポリファックス・シリーズ第一作目の表紙(イラストは西村玲子)。
架空の人物ながら、かくもチャーミングな高齢者を、よくぞギルマン女史は考案したものだ。