昨日の投稿で書いた、ノーベル賞作家、アルベール・カミュの代表作の「ペスト」。
13歳の冬以来、50年ぶりに読み返そうとしたら、ややや、本がないっ!
カミュの他の本はあるのに。
中学校の図書館で何気なく手にして読んで以来、「ペスト」は読み返す本リストのなかに入っており、めでたく古本屋で手にしたのは学生時代。
それからもざっと40年近くが経っている。
パラパラとめくって、あらすじや印象的なシーンを確認するくらいの読み方はしていたが、けっきょく読み返さないまま、この本を失ってしまった今日がある。
おそらくは、度重なる引越しで、どこかに消えたのだろう。
それにしても、ざっと50年前に読んだのにあらすじをくっきりと思い出せるのは、やはり中学2年生で読んだ「レ・ミゼラブル」と同じ。
感受性が研ぎ澄まされていると一般に言われる思春期の頃に読んだから?
それもあるけれど、名作は時代を超えるのだろう。
物語をくだいてみれは、いつの世にも通じる普遍的なテーマを扱っているということだ。