ヒートテック〜「足の冷えない不思議なくつ下」

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金曜日の、粉雪散らつく中での屋外業務。

 

時折り横殴りに吹雪いて寒かったのは事実だが、重装備をしていったので、想像していたよりは楽だった。
あらためて、ユニクロをはじめ、桐灰(現在は小林製薬)やワークマンなど、各企業は、ヒートテックにがんばってくれたと実感したものだ。
少なくとも、私がデモンストレーターの業務についた頃(2004年)に比べると、下着をはじめ、レッグ用品もトップスもボトムスも保温性は格段に進化。
そのぶん、寒気や冷気に惑わされることなく、本来のデモンストレーター業務に集中出来るようになった。


桐灰 足の冷えない不思議なくつ下」(写真)と銘打った靴下が行きつけのドラッグストアの店頭に並び始めたのは、私がデモンストレーターになって2年目か3年目のことだったか(検索したところ、この靴下、元は奈良県の某衣料メーカーが製造販売していたのを、2005年に使い捨てカイロなどで知られる桐灰が商品権と販売権を獲得し、ドラッグストアを中心に売り込みをかけて広く知られるようになったらしい)。
ネーミング通りの効能を誇る当商品に、
「ホンマ救われたワ」
と口にする同業者は多かった。


ひんやりした場所で接客業をしたことがある人なら、身にしみてわかってもらえるはずだ、、、冷えは足元からあがってくると。
その冷気がまた、足先までしつこくまとわりつき、まことにツラい。
実際、真冬に京都内陸部にあるスーパーの特売会で納豆を宣伝販売していたメーカー営業のお兄さんは
「足の指の感覚がなくなってきた」
と嘆いていたし、その数年後にやはり特売会で訪れた滋賀県北部のスーパーで飲料をデモしていた営業のお姉さんは、昼休憩の時、社員食堂で向かい合わせの席に座った私に雑談がてら
「昨日から現場に立っているんですけれどね、足の冷えが強烈で。昨日の1日だけで両足とも霜焼けが出来てしまったほどです」
と打ち明けた。
2人とも、普通の靴下やストッキングを履いた上に革靴だけのレッグスタイルで、そりゃこたえるわなあと、同情したものだ(後者のお姉さんの時は、パンプスにも対応した足の冷えない不思議なくつ下の薄手版が既に発売されていたので教えてあげた。お姉さんはさっそく昼食後にスーパー内のドラッグストアに買いにいった)。


桐灰 足の冷えない不思議なくつ下」の大ヒットに影響されてか、各衣料は、ヒートテックのタイツやレッグウォーマー、ソックスなどをこぞって開発。積極的な宣伝と販売を繰り広げた結果、現在では、少なくとも2000年代初期よりは足元事情はかなり改善されたのではないか。
このことは、下着、トップス、ボトムスにも当てはまる。
次回で紹介したい。