ほのぼの

 今日はオフ。
 もっとも、岡山は瀬戸のホームにいる実父に会いにいくつもりだった……本当なら。
 
 それをさまたげたのは、積もり積もった「冷え」からくる腹痛。
 今朝もひどいもの。

 おさまったあと、ブックオフで買ってきた「小さな町のおいしいハンバーガー屋さん」
なる児童書を読む。

 田舎町でずっとハンバーガーを売ってきたボースウィックさん。そのボースウィック
さんが大好きで、毎日のように古びた店にハンバーガーを食べにいっていたジョー。
 ある時、大手ハンバーガーチェーン店がこの店に進出してきて、ボースウィックさん
から客を奪うどころか、店の売却すら求めた。
 ジョーは、愛するボースウィックさんと彼が作るハンバーガーを守り抜くため、世界
一おいしいオリジナルハンバーガーを作ることに挑戦する……。

 読んでいて、永遠の名作「赤毛のアン」や大ヒットした映画「三丁目の夕日」に通じ
るものを感じた。

 「作り話さ。現実はこううまくはいかない」
 と、理屈ではわかっていても、思ってしまう。
「こういうことが実際にあると、ええなあ。世の中、明るくなるなあ」

 ほのぼの路線の童話で生き返った。
 明日からの四日連続仕事に、張りが出たみたいだ。