青汁その二

 まあ、昨日の売上は前回と同じ二個だったわけで。
 メーカーの示した数字は十個だったのだが。

 青汁と言えば、五年前、ダイショーの青汁を、やはり昨日と同じ亀岡でデモをし、この時は三十個ほど
売り上げた。
 メニューがバナナミルク青汁だったのが、まず受けたし、次に、やはり値段だ。
 4袋で168円なら、
「青汁は身体にいいと聞くし、いまちょうどおなかの調子が悪いし、一度試してみようかな」
 と言う気になるよね。
 30袋2940円では、ちょっと引いてしまう。

 メーカーは
「うちの青汁は他社とクォリティが違う」
 と力説する。
 しかし、こと健康食品に関しては、質はその人の体質に微妙に影響する(現に、安物のヨーグルトの方
がかえってお通じの効果があると言う人を知っている)。
 効果があるかどうかわからないものに、最初からそんなにお金を使うだろうか。

 それと、後は口コミだね。
「あれ、いいよ」
 と、信頼する人に言われたら
「あの人がそういうなら」
 となる。
 そのためには売り手と買い手の人間関係がある程度できあがっていることが必要で、その意味では、
マネキンによるデモで売上を期待してはいけないのだ。
 デモは本当に商品を知ってもらうための宣伝くらいに考えておいた方がいいのではないか。

 私は青汁は便秘薬代わりに使っている。
 牛乳で割って飲むと、即効性がある。
 その理由で、普段は青汁を飲むのではなく、食べる。
 ヨーグルトにふりかけたり、手製パンケーキやクッキー、蒸しパンに入れたり、マヨネーズに加えたり。
 けっこういける。