仕事の目的を変えよう

 五日ぶりの仕事。お城がある二条で、ホシサンの麦味噌。
 デモメニューは豚汁。
 季節柄、少しずれている気もするけれど。

 仕事の目的を変えようと思う。
 企業にとって社員は、けっきょくコマ。
 まわすだけまわしておいて、うまくまわらなくなったら、
「はい。あなたはもういらないよ」
 となる。
 それまでの業績は非情にも無視される。

 美容研究家の佐伯チズさんも、某外資系化粧品会社に勤めていた時、同じような目にあったらしい。
 もっとも、そこで踏ん張り、独自の道を切り開いていったのが、あの方のすごいところ。

 繰り返す。
 仕事にはのめりこんでよいけれど、会社にのめりこんではいけない。

 メーカーにしろ、派遣会社にしろ、デモ実施店舗にしろ、どんなに売上を達成したところで、さら
なる数字を押し付けてくる。
 販売の一番下の位にいる私たちに、ずしりと負担を与えるようになっているしくみ。

 ここ数日、考えていたが、今後、仕事の目的を変えよう。
 売上でなく、お客様の話を聞く。
 そこから、その方の生活なり思想なりを推察する。

 何気ない対話の中に、その方が辿ってきた人生が言葉と共に見え隠れする。
 そういうことはよくある。

 かのトリップ状態は抜けない。
 どうしても抜けない。
 もっとも、トリップしていることを自覚しているから、ましね。

 となれば、このトリップを利用してドーパミンを出しまくり、わーっと上昇機運に乗せてしまおう。

 振り返るに、トリップって、恋愛した時の状態によく似ているね。

 仕事から帰ってきて、お酒片手に70年代80年代のイギリスやアメリカのポップスを聞くのが楽しみ。
 けっきょく、この種の音楽が、聴いていていちばんリラックス出来る。