行きのタクシーの中で、運転手さんに岐阜名産について尋ねる。
「ほうばみそなんてどうでしょうねえ」
と運転手さん。
「葉っぱの上に広げたみそに刻みネギをたっぷりかけ、それを炭火で葉っぱごとあぶりながら、肉や野菜をみそにつけて頂くんですわ。でも、新設スーパーに売っていますかね?」
昼の休憩時間に店内の味噌コーナーをみてみる。
あった! ありました。
みそと朴葉がセットになって袋に入ったもの。
土産に三袋買い求めた。
他には、養老郡特産の干し大根の漬物、有名な赤かぶら漬け、山ゴボウのみそ漬け、高山あられを買う(高山あられは同店に来ていたマネキンの推薦)。
新設スーパーだからと決めつけてはいけない。
ちゃんと揃えるべきところは揃えているやないの。
初日の夕食に食べ、美味しさに感動した飛騨コロッケも買って帰りたかったが、帰宅するまでに油が
まわってしまうだろうと、やめておいた。
この日も初日に迫る売上。
五時で切り上げ、責任者に勤務証明の印鑑を頂き、電子レンジを派遣会社に返送する手続きをすませ
るや、店の駐車場で待機してもらっていた予約タクシーに。
美濃太田に引き返し、岐阜行きのワンマンカーに乗った。
いよいよ京都に帰るのだ。
帰るところがあると言うのは、待ってくれている人がいると言うのは、幸せなことだね。
岐阜発米原行き新快速の車内でチューハイを一缶。
充実した二日間だったのに、ここへ来て、かなり強い目の頭痛に見舞われた。
初めての土地で、それなりに緊張していたのだろう。
美濃加茂レポートはこれにて終了。
あらためて読み返してみると、仕事に対する厳しさや抱負がなく、旅行気分で遊びがてら仕事をしているみたいな文調だ。
事実、半分は遊びだった?
売上は結果を出したから、今回は堪忍してもらおう。