整理整頓は商売繁盛の近道なのだ

 テーマにそってブログの記事を書いてきたけれど、これで最終といこう。

 一般に、店舗の裏側(バックヤード。略してBY)は、雑然としているものである。
 商品がうず高く積まれている中、狭いスペースに什器や書類やのぼりなどの販促関連グッズ
が突っ込まれたように置かれ、ゴミ箱からは溢れんばかりの紙やらビニールテープやら。
 こんな光景が普通。

 とは言え、きちんと整理整頓された店もある。
 滋賀県中部の某店がそうだった。

 この店のBY。五年ほど前に焼きそばのデモで来た時は、散らかり邦題だった。
 それが、昨年の秋、偶然にも同じ商品の担当で再訪することになり、足を踏み入れてみれば、あらあら、全体にすっきり。驚いた。
 部門部門で設置している作業机を横並びにして一カ所に集め、商品をのぞく他のものも、部
門を超えてそこに集められているのだ。さらに、ここには何が置かれていると大きな字で書い
たラベルが貼られている。
 
 感心した。この方式なら、初めて同店を訪れた者でも、BYをうろうろして探し物をしなくてすむ。時間と労力の節約になり、業務能率が高まり、ストレスもたまらない(ものを探す行為はけっこうイライラを伴う)。
 また、ものが機能的に配置されているので、歩きやすく、品だし中の店員さんとぶつかりそ
うになることもない。
 聞けば、数年前に経営陣が一新し、店名も変わったのを機会に、新しく就任した店長が
「従業員の皆が働くところは、少しでも快適に過ごせるよう、全員
で改善していこう。昨日より今日、今日より明日」
 と提唱し、自ら清掃と整理整頓を実践したそうな。

 五年前もよく売れる店だったけれど、今回はさらに売れるように
なっていた。
 客筋も、明らかによくなっていた。

 投げやりは自分の心の状態でもある。
 出来る範囲から、見直し、よくしていこうよ。

 これは、店舗だけではなく、一般の家庭にもあてはまる。

 笑う門には福がくる。
 真実。
 その福は汚れたところには来ない。
 これもまた真実。