腹立たしい話

まことに腹立たしい話ではある。

一昨日、京都のW天神近くにあるK生協で、K産のブランド鶏のデモを担当した。

このブランド鶏肉、もとは100g228円で、安くはないから美味しくても皆そうは買わない肉である。だから、我々がデモする時には一枚ものは100g188円、角切りは100g198円にしていた。それでも「高いなあ」と、お客様には言われ続けたものだ。

今年に入り、「この鶏肉は値段で売るものではない」とのメーカーとK生協本部との意向により、角切りは値下げなし、一枚ものは100g198円となった。そしたら、売上は下降。そりゃそうだよね。K生協に来店されるお客様の大半は「庶民」。価格に敏感。いくら美味でも、「唐揚げや煮込みにするのなら調味料その他でごまかせる」と、安い方を買うわな。なのに、このK生協、まるで嫌味であるかのように、こちらがデモする時に限って、こちらの担当肉の横に100円安い鶏肉を並べるのだ。

「ごめんね。やりにくいだろうけれど、頑張ってね」と、あるパートさんは、いつも言う。いえいえ。あなたが口にすることじゃない。そうしろと命じた、恐らくは本部のエライさんにこそ、問題がある。何を考えているのか。「値段で売る鶏肉ではない」ほど美味しいものだからこそ、デモ時ぐらいにはサービスで値下げしたらどうなのか。それでこそ、「お客様目線」だ。

エライさんは、恐らくは家事も家計の切り盛りもしたことのないオッサンたち。供給側のマーケティングの発想しかないのだろう。(続く)