みそ鍋はなぜ不人気? おしゃれなみそ鍋の提案。

秋半ばから冬の間中は、相変わらず鍋ものの仕事が多い。以前は、定番の水炊きや地味ながら根強い人気を誇る寄せ鍋、まろやかなみそ鍋、ピリ辛が身体を温めるキムチ鍋、相撲部屋で食べられるちゃんこ鍋。この五つくらいしか種類がなかったのに、今や、健康志向の高まりで注目され始めた豆乳鍋、子どもに人気があるトマト鍋、こってりの豚骨鍋、クリーミィなチーズ鍋などなど、そのバリエーションは多彩。


当然、鍋の中にも、人気or不人気、販売しやすいor販売しにくいその他の「格差」が生じてくる。




さて、皆さんの予想はどうですか?


「人気があるかないか」は、高い確率で「販売がしやすいかそうでないか」に比例しているのだけれど、私のこれまでのデモンストレーター体験で述べさせて頂く限りにおいては、最も人気がなく、かつ最も販売が難しいのは「みそ鍋」だ。




「えっ!」と、あなたは意外に思うだろうか。


みそ鍋は昔からあるし、今も「みそ鍋のつゆ」なるもの、ほとんどの店舗に置いてある。


「あれが不人気なんて、どうして???」


と首を傾げても不思議はない。




みそ鍋がなぜ人気がなく、ゆえに販売も難しいのか。


それは、まず、見た目的にも「みそ汁の延長」みたいなイメージを与えてしまうからなのだ。


「家族だんらんで囲む週末の鍋。その席で何も普段から飲むみそ汁に似たものを出さなくても、、、」。


こういう気持ちになってもおかしくない。




次に、みそ汁自体、スープ慣れした、特に若い人の間ではどことなく「もっさり」している飲み物と思われている節があるよね。


あれもみそ鍋不人気に拍車をかけている。




そこで、私はメーカーさんに提案したい。


みそと相性のいいバターやチーズと合わせ、具材もマッシュルームとかブロッコリーとか洋風のものを使って、「おしゃれな」みそ鍋のレシピは作れないかと。


みそは、本来、米と同じく日本人の国民食。しかも、身体にいいことは、誰もが知っている。


ここを活かさない手はない。