業界にある不文律~受けた仕事は、原則、キャンセル出来ない。

三たび喉出血してから、今日で丸2週間と少し。
症状は、一進一退しつつも、ようやく安定してきた。
回復にざっと半月かかったのだ。

そりゃそうだよ。
出血後すぐにかかった医者からは、
「喉を極力つかわないように。今は声帯を休ませることが一番大切ですよ」
とクギをさされたにもかかわらず、1日休んだその翌日には、無理をして遠方の現場に立ったからねえ、、、。
仕事となると、声出しは必須(声量や話す速度を落としたとしても)。
おかげで、何とか当日の現場である店舗側やお客さんからのクレームは来なかったほどには持ちこたえたわが喉ではあったが、この時の一日で元に戻ってしまったどころか、ますます悪化してしまった。

「休んだらよかったじゃない。代わりの人はいくらでもいたでしょうに」。
こうおっしゃるかも知れない。
その通り。
その通りなのだが、その通りではすまされない「不文律」が、我々の業界にはある。
それは、「いったん受けた仕事は、よほどの事情がない限り、直前キャンセルしてはならない」というもの。

よほどの事情とは、葬儀や、大切な人が急病になったとか事故にあったとか、或いは自分がそうなって一歩も動けない、など。
芸能人のコンサートや舞台に置き換えると、よくわかっていただけると思う。

ただ、喉のビッグアクシデントも3回目となると、それなりに急場をしのぐ術(すべ)も、過去の体験やその後の学習から学んでいる。
これは、次回の記事で紹介するね。

写真は、出血3日目で、何とかしのぐことが出来た現場、大和郡山で写した。
この日、店舗横に広がる溜池に氷は貼っていなかったが、我が喉はまさに薄氷ものだった。

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