たこ焼きに六百円のチーズ?

「庶民派スーパーで高級品のデモは?」の続き。

今回に限らず、デモンストレーションごとに、メーカーからは商品説明を詳細に記したデモマニュアルが、派遣会社を通じて私たちデモンストレーターに届けられる。
で、今回の高級チーズのデモマニュアルに、こういう記載があった。

「チーズをあまり食べる習慣がない人には、たこ焼きなどに入れていただいても美味しいですよと、おすすめしてみて下さい」。

読んだ瞬間、目が三角になった。
「何よ、これ?」
ついで、率直に思った。
「ズレてるんちゃう、これ書いた人?」。

ね、ちょっと考えても吹き出しもんだよね。
確かにたこ焼きにチーズを入れると美味しい。
でも、そのチーズは、はっきり言ってチープなチーズじゃなくて?
少なくとも、六百円を超えるブランドものの外国産チーズは入れないはず。
それに、お好み焼きと並ぶB級グルメの猛者、たこ焼きには、同じくB級クラスのチーズこそがぴったりと合う。

おそらく、このデモマニュアルを書いた彼(彼女)は、チーズに対する知識は豊富でも、それを活用した生活体験には乏しいか、それなりにあったとしても、いわゆる「平均」からはかなり離れた性質の「生活体験」だろう。
ズバリ、比較的に豊かな境遇に育ち、似たような階級の人たちと付き合ってきて、その世界を「平均」だと、悪意はなく思ってしまっている。
こんなタイプだろう。

まあ、庶民のこちらは、仕事を通してでないと、おそらく一生涯からむことはないであろう人たちである。
もっとも、庶民から遊離した、こんな人たちが、現在の日本を支配しているのも事実だね、、、政治の動向をみるまでもなく。