大型商業施設内でのデモ~日常から少し背伸びしたワクワク感。

一昨日の土曜日は、大阪のエキスポシティで、粉末スープのデモ。
「しんどかったなあ」と言うのが、偽ざる感想。

イオン運営のダイヤモンドシティでもそうだけれど、大型商業施設内の専門店でのデモには、通常のスーパーやデパートの食品売場でのデモとはまた違ったやり方を求められる場合が多い。
なぜなら、お客さんは、必ずしも買い物をするために店に入るのではないからだ。多分に冷やかしも含めて「ちょっとのぞいてみるか」ぐらいの気持ちで足を運び、気になる商品があったら手にとり、「いいねえ、これ」とココロが反応すれば買う。こんな流れが一般的で、そこのところを認識していないと、「試食はどんどん出るのにさっぱり売れない」というパターンになってしまう。

このような店では、「そこにしか売っていない」とか「そこだから他店より容易に仕入れることが出来る」とか、とにかく一般の店ではお目にきること自体が難しい商品が売れる。
価格はさほど重要ではない。
だって、専門店が立ち並ぶショッピングセンターに足を運ぶお客様の第一の目的は、「日常からちょっとだけ背伸びしたワクワク感」を味わうことで、その延長に買い物があるんだもの。「いつもより安価だから買う」スーパーのやり方を持っていってもダメ。

となれば、デモンストレータートークが重要になるのよねえ、、、商品が、例えばパンなら「ちょっと他のパンとは違うなあ。一度食べてみようか」とお客様に想わせるようなトーク

販売業は、一般に社会的地位が低いとされる。
どうして、どうして。人に財布を開かせるのは、高度な技術が必要よ。何で、低く見られなあかんの?
お馴染みの基本的なテクニックだけではない。人の心理を熟知し、読む、人生経験に裏付けられたテクニックが必要。
それ以上に、テクニックを超えた「あんたが薦めるから買うんやで」と言って下さるお客様に多く出会うこと!

これが試される場所の一つが、食品の場合、こういうショッピングセンターでの専門店でのデモだと感じる。

お買い上げ下さったお客様。ありがとうございました。