高級品購入とじいじばあば心理

今日は大阪中南部の大型スーパーで、お高い系のステーキ肉のデモ。
こういう商品になると、俄然じいじばあばの出番なのよねえ、、、。

これは、じいじばあばに経済的ゆとりがあるからではない。
一見、子どもも巣立ち、マイホームをはじめとするローンも終わっているから悠々自適だろうと思われがちだが、そういうじいじばあばは、ほんの一部。大半は、カツカツの年金暮らしだ。それでも、帰省する息子や娘が連れてくる孫たちに、
「ねえ、ばあば(時にじいじ)、これ買ってえ」
とねだられたら、そこはカワイイ孫の願いだもの。じいじばあばは、自分の茶菓子代も節約して、買ってやるわな。
そこいらの心理的からくりを知っているから、私たちも、ステーキ肉に限らず価格の張る商品をデモする時は、祖父母連れの家族、特にその時の買い物で財布を握っているのがばあばであると見受けられるお客様に、積極的に声がけするのだ。

この話を、現在では楽器店に勤める元ミュージシャンの知人に話をしたら、
「いやぁ、ここでもそうですよ」
と返ってきた。

彼女が勤める楽器店は、幼児音楽教室も経営。たくさんのコースがあるらしいけれど、現在でも人気はピアノやエレクトーンなどの鍵盤楽器コースで、店としては音楽教室で学ぶうちにピアノなりエレクトーンなりを買って欲しいのが本音なのだか。
「でも、どちらも安くないよね。電子ピアノだって、高くないと言っても、10万はする。富裕層ならともかく、生活に追われている一般家庭では、子どもが欲しがってもなかなか買えない。そこで、じいじばあばにご登場願うわけ」。
彼女の話では、音楽教室に孫の送り迎えをするじいじばあばは多く、楽器購入を薦められるチャンスはいくらでもあるのだそうな。

ふうむ、、、。

いろいろ考えさせられる。
孫がカワイイことには変わりないんだが。