トシヨリいじめ? その2~年齢てはなく「個人差」。

先だってアップした記事「トシヨリいじめ? 60歳を過ぎると雇用条件は悪くなる?」の続きである。

私が聞いた限りでは、60歳の定年退職後も引き続き同じ職場に勤める場合、給料は退職前の5割6割、良くて7割程度だとか。
終身雇用制度の日本。「いったん退職して新たに雇用契約を結ぶ」と言う形をとるために、そうなるんだそうな。

そりゃ、退職金をたっぷり貰い、預貯金も十分あって、かつ年金の支給額にもまあまあ満足していたら、これでもいいよ。
でも、私も含め、「60歳を契機に収入が激減するのでは困る」環境にいる人には酷だよなあ、、、。

60歳以降は給料が下がる理由は他にもあるそうな。
高齢者に対する世間的な眼。
「高齢者は動きが鈍い」
「高齢者は呑み込みが遅い」
「高齢者は頭か固い」
よって、
「高齢者は若い者より仕事の能率が悪い」
とされ、
「そんな人間にどうして高い賃金を払うの? 仕事があるだけありがたいと思ってもらいたいね」
となるのだ。

ううむ、、、。
この考えねえ、、、。
今日日はスーパーでも定年退職したシニア層がたくさん働いていて、私も仕事柄よくお目にかかるけれど、決してすべての高齢者が「動きが鈍く」「呑み込みが遅く」「頭が固い」わけではないよ。
むしろ、ヘナヘナした若者よりよほど手早く品出しや陳列をしていたりする。
定年退職するまで会社で上司や部下、取引先と付き合ってきたわけだから、コミュニケーション能力もそれなりにあり、お客さんへの対応はシニアの方が適切な場合も多いし。
動きが鈍いの何のは、年齢ではなく「個人差」だと感じるが?

それにしても、日本人って、何事も年齢でくくったり切ったりするのが好きだなあ、、、。