技術が必要な接客業と、技術は必要でない接客業。それでも、、、。

「この美容師に髪をカットしてもらいたい」
「このカメラマンに成人式の写真を撮ってもらいたい」
「このマッサージ師に身体をほぐしてもらいたい」
「このバーテンダーにカクテルを作ってもらいたい」
「この板さんに寿司を握ってもらいたい」

同じ接客業でも、その業務に特定の技術が必要な場合は、「カット」なり「写真」なり「マッサージ」なり「カクテル」なり「寿司」なりの業務アイテムと共に、技術を習得した「人」も前面に出てくる。
技術が必要でない接客業はどうなのか。
一例として、小売業は?

まず、前面に出てくるのは、原則として、商品アイテムのみ。人は、まず出て来ない。

わかりやすく述べよう。
あなたは昼食にオムライスを作ることになり、切らしているケチャップを買おうと思った。メーカーは、カ◯メ。
このカ◯メ社のケチャップ。イ◯ンでもラ◯フでもイズ◯ヤでも平◯堂でもマッ◯スバ◯リュでも、その他ほとんどのスーパー、いやコンビニやディスカウントショップや、今日日はドラッグストアでも置いている。
さあ、あなたはどこで買うか?

大抵の人は、家の近くの店で買うか、値段にこだわるのならチラシを見比べて1円でも安い店で買うのではないか。
カ◯メケチャプは、いつでもどこでも、カ◯メケチャップ。内容自体は同じ。
違うのは、価格。店ごとに値段は微妙に違うし、セール時には当然ながら安くなる。
ここでも、やはり前面に出てくるのは、商品だ。

この事実を、
「ああ、報われないな」
と悲観してはいけない。

スポットライトを浴びるのは、あくまで商品ながら、同時にその商品を扱う「人」も、静かに自己主張する方法、ある。

次回に。