収入よりも「やりがい」という名の社会参加で仕事をする女性たち

昨日の我がブログの記事に関連して、もう少し。

具体的な職業名は伏せるが、主婦に人気がある某職業についても、家族を持つ男性がブログに書いていた。
「高収入の夫を持つ彼女たちは、収入よりもやりがいという名にすりかえられた、一種の社会参加でこの業界に参入してくる。その行為が、どんなに我々の仕事を奪っているか、考えようともしない」。

嘆きはわかるわあ。
私の知り合いに、信じられないほどの低ギャラで児童雑誌や学習ドリルなどに挿絵を描いていた、元イラストレーターがいたけれど、彼女はそのことには全く無頓着だった。
「だって、好きなことでお金をもらっているんだもの。生活費は主人が稼いでくれるし」。

好きなことなればこそ、労働に対する相応のギャラを要求して然るべきでしょうが! 趣味じゃない。仕事なんだから。
それに、旦那がいるとかいないとか、その収入がいくらとか、そんなのは、ギャラに反映させちゃいけないと思うよ!

こういう、どこか、「女がギャラのことを話題にするのはイヤラシイ」とする社会的な通念にとらわれるところに、仕事を発注する側がつけあがるんだよ。
そりゃ、あちらにすれば経費が安くすんで万々歳だわな。家族がいるがゆえにそれなりのギャラを請求してくる男性より、「やりがいがあればいいの」と、小遣い程度のギャラで文句も言わず注文を受けてくれる「社会参加主婦」の方がいいわな。

ギャラについて意見することは、決して女らしくないことはない。
労働者として当たり前。
ここいら、デモンストレーター業界でも、まだまだ認識が浅い気がする。