デモンストレーター界の妬み嫉み

先の記事で、浄土真宗8代目の蓮如上人が、その活躍ぶりを妬む他宗の門徒から殺されそうになった話を取り上げ、「仏の道に仕える身でありながらも人を妬んだり憎んだりする煩悩からは逃れられない」と書いた。

となれば、仏門どころじゃない、世俗の垢にまみれ切った凡夫の我々は、もっともっと逃れられないな。
いや、「逃れられない」を超え、煩悩の底なし沼の中で足を取られ、永遠にもがき続けてしまいそうだ。

私たちデモンストレーターの世界でも、妬み嫉みはある。一番多いのは、
「どうして私には仕事をくれないの? (同じ派遣会社の)あの人はあんなにもらっているのに」
というもの。

実際、特定のデモンストレーターに仕事が集中する現象は、ないわけではない。
もっとも、冷静に考察してみたら、これにも理由があることが多いわけでして、、、。いえ、デモンストレーター個々の販売数が関係するのではなく、派遣会社側に提示する労働条件がネックとなるのだ。
「自宅から1時間半以上かかる遠方の現場は行きたくない」
「最寄駅から遠い現場はごめんだ」
「調理系の業務は後片付けが面倒だから外して欲しい」
「調理系でなくても荷物持参の業務(即席スープなど)は嫌」
などなど、いろいろな条件をつける人は、当然ながらつけた条件のぶん、仕事は少なくなるわなあ(ま、かく言う私も業務用スーパーでの仕事と中元歳暮用商品の担当は現在では断っているのだけれど)。

人間である以上、妬み嫉みは誰でも持ち合わせている。
ただそれをポジティブに活用出来たら、次なる飛躍につながる。
次回の記事ではそれを取り上げたい。

写真は、昨日の現場、大阪は天満橋での某店にて買い求めた、酒のつまみ。
アルコール依存症グレーゾーンの私だが、一生懸命、だが楽しく働いた後の一杯は美味しい。

イメージ 1