どこの国の映画だったか?
「死ぬまでにやりたい10のこと」
なんて、衝撃的なタイトルのものがあったな。
確か、不治の病を宣告された女性が主人公で、彼女は医者から死期をも宣言されたその時、映画タイトル通りの「死ぬまでにやりたい10のこと」をリストアップし、一つ一つ実行に移していったのだ。
まあ、中には、ハテナマークのリストもあったけれど。
この、「死ぬまでにやりたい10のこと」。還暦を過ぎたら書き出しても遅くないわなあ。
と言うのは、そのやりたいことをスタートさせ、実際にカタチにするには、それなりの準備がいるからだ。
まあ、「パリに行きたい」ということなら、単に旅行プランを検討してお金を貯めたらいいだけだけれど、例えば「趣味の陶芸で個展を開きたい」なんてことなら、思い立ってすぐに出来るものじゃないでしょ。
私と同世代か少し上の方なら、必ずあると思う。
「死ぬまでにやりたいこと」。
死など考えたくないのが本音だろうが、誰しも確実にその時を迎える。
だとしたら、もう無責任な他人の眼や思惑など気にせず、自分が本当にしたいことを追求しようよ。
僭越ながら、私の「死ぬまでにやりたいこと」No. 1をあげる。
本を出すことだ。たった一冊、されど一冊ね。
それを考えたら、現在のデモンストレーター業に就いたのは、何らかの天の配慮なのよ。
この仕事。少しでも体験がある人にはわかるだろうが、ホンマ、日々いろいろなお客様に接するから、シナリオなりエッセイなり小説なり、そういうもののネタ探しには困らないのよ。
尚、同郷の作家のあさのあつこは、初めての本の出版にこぎつけた時、その本を抱きしめて泣きながら家中を駆け回ったそうな。
気持ちは、超わかる。
あさのあつこみたいな才能はないので、私の場合、可能性は低いのだが、まあ、とことん粘ってもエエかなと。
その上で本が出せなかったら、そこまでの人生であり、そこまでの運。
それを認める覚悟は出来ている。
写真は、我が孫たち。
こんな可愛い孫たちに恵まれただけでも、天に感謝。