宣伝することが好き〜デモンストレーターは動く広告塔

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デモンストレーターとしての8月の仕事が入ってきたことは、前の記事で書いたよね。
景品付きの推奨販売で、マスクとフェイスシールド必須とは言え素直に嬉しい、とも。


久方ぶりの仕事に感謝すると同時に、実は私、このデモンストレーターの仕事で得られたことや学んだこと知ったことなどを他で活かすことも模索しているのだ、、、じっと待っているだけではなくね。


コロナ禍により、思いがけず長い休養をよぎなくされ、イヤでも自分ないし自分を取り囲む諸々と向かい合い、検討し直す機会を得た。


その結果、しみじみと感じたことの一つは、私は、自分が好きなものや関心があることなどを「宣伝する」ことが好きなタイプだと言うことだ。


例えば、昔のあの青臭い風味を伴う、「トマト本来ならではの濃さ」がぎっしりと詰まったトマトジュースの宣伝をポスター形式で請け負ったとする。


私が、コピーライターなら、言葉を熟考して選び、「トマトの中のトマト」と言うべきジュースのコクを読み手にイメージさせる文案(コピー)を書くだろう。


私が、デザイナーなら、レイアウトやレタリング、全体のカラーバランスを考え、ジュースの特徴をビジュアルで見る者に訴えるだろう。


私が、フォトグラファーなら、ジュースが最もフレッシュに美味しく感じられるよう、写真の撮り方や撮影小物に工夫を凝らし、また普通のトマトではない点を強調するため収穫前のトマト畑も撮って添えるだろう。


私が、料理研究家なら、そのトマトジュースだからこその味を生かし、調理手順も難しくないレシピを考え出すことだろう。


こうして、商品が最終的に店舗の売場に並び、私たちデモンストレーターが登場する。


デモンストレーターは、動く広告塔。試食品の出来栄えの他、セールストーク、試食台周辺の飾り付け、ポップの貼り方、その他で売上は変わってくる。
つまり、コピーライターは言葉で、デザイナーとフォトグラファーは視覚で、デモンストレーターは自分自身の肉体で、商品を宣伝する。
根っこは同じなのだよ。


とすれば、デモンストレーターとしての体験が反映される場は、他でも必ずあるのではないかと思っている。


写真は一番下の孫。