繰り返すが、昨日の現場は、大阪の下町にある商店街内のスーパー。
「えっ? 商店街とスーパーって、ライバル関係じゃないの? なのに、どうして商店街の中にスーパーが?」
と疑問に感じられるあなた。
確かに商店街とスーパーは基本的にライバルだけれど、仲良く共存する方法もあるし、現にそんなケースも少なくないのだ。
商店街にスーパーが店舗の一つとして入るメリットは、何と言っても商店街そのものへの客足の増加がある。
客足の増加があれば、スーパーで買い物を済ませたお客さんが、買い忘れや
「魚はやっぱり個人商店の方がいい。主人が競り市でじかに魚を見て仕入れているから、鮮度が違う」
「商店街のあの八百屋、他ではなかなか置いていないこだわりの野菜を置いているんだな」
などといった理由で、商店街にある店舗で買い物をする回数も増えるわけだ。
また、特に駅前にある商店街を利用するお客さんは勤め人が比較的に多く、仕事帰りにその日の食材を買い求めるために商店街スーパーに立ち寄る人も少なくない。
果物屋や惣菜屋、コロッケやカツを目の前で揚げてくれる肉屋などは、そういうお客さんも取り込める。
ただ、商店街のどこいらにスーパーを配置するか。これは、重要なポイントよ。
なぜなら、商店街に入ってすぐの場所にスーパーがあったら、商店街を訪れたお客さんは、そこから先へはなかなか足を向けないからねえ。
理想的なのは、一般にはライバル関係とされているスーパーと商店街のどちらにも利益をもたらすことで地域社会に貢献する。
このスタイルね。
写真は、大阪は阪急石橋駅の駅前商店街。ここにも、スーパーは入っているね。