デモンストレーターに「忍者力」が必要な理由~フィジカル(身体的)な面から

昨日は大阪府中部にある大型店で飲料のデモ。
メーカーも商品名も知られている上、さほどお高い価格でもなかったので、正直、楽だった。
こんな仕事ばかりだといいなあ。

さて、一昨日の続き。
忍者の資質、すなわち「忍者力」はデモンストレーターにも求められるものだと書いた。
どういうことか?
まずは、フィジカル(身体的)な面から説明していこう。

映画やドラマなどでよく見受けられる、忍者のアクロバットな動き。
忍者の主要な任務は諜報だったので、あのようなアクションは本当に必要な時しか行わなかったようだが、それにしてもその科学性には驚くばかり。

例えば、「忍者走り」と名付けられている走り方があるよね(腕を下に下げ、地面を滑るように走る走り方)。
あれは、運動生理学的にみてもすごく理にかなっているんだよ。
わかりやすく述べるなら、無駄のない走り方ね。

私たちデモンストレーターも、入店した後は、担当者への挨拶、デモ場所の確認、試食台の準備、販促物のセッティング、試食に使う材料の買い出し、調理の下準備、、、などなど、一連の準備行為はスムーズでなければ肝心の本番(デモンストレーション)の時に力が発揮出来ないから、無駄のない動きが求められる。

プラス、忍者の動きが持つ軽快なリズム。
あれは、イイ本番をするためには不可欠なもの。
今度、スーパーに足を運んだ時、担当商品がポンポンと売れているデモンストレーターを観察してごらんなさい。
例外なく、会話もジェスチャーも、ノッているはず。その人が発するリズムに合わせてコトが運んでいるのだ。

写真は、忍者屋敷の隠しはしご。このはしごを使って中二階に逃げ、はしごを引き上げるとそこは孤立した空間。
追っ手から素早く身を隠すためには、無駄のない動きが必要だね。

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