デモンストレーター派遣会社の人選コーディネーター(元)が明かした本音についての話題を続ける。
彼女は言った。
「遠方の現場に行くしんどさは承知している。それでも、大人なら、世の中には自分の希望にかなう仕事ばかりあるわけではないことを知っているはずだから、5回か6回には1回くらいの割で遠方現場を受けて欲しい。でなきゃ、仕事を欲しい欲しいなんて望んじゃいけないよ」。
これはよくわかる。
ただ、片道2時間も3時間もかけて現場に行くことは、肉体的にかなり辛いことも事実だ。
温泉や観光ならいざ知らず、「仕事」だからね。
そこで、私の提案は、しんどいはずの遠方現場を、むしろ楽しんでしまおうというもの。
これなら、仕事を出す側も出される側も、どちらもハッピーとなる。
そもそも、遠方現場がなぜ嫌われるか。
個人的に、移動する煩わしさや疲れもさることながら、早起きをしないといけないことにもあると思う。
もっとも、これの対処は簡単。
「早く起きて食べたい」
と、寝床にいる時からワクワクするような朝食を、前夜から用意しておけばよいのだ。
大好きなものを食卓に並べるのね。
この「大好きなものを食卓に並べる」とは、例えばパンに塗るジャムやご飯にかけるふりかけを珍しいものにするとか、コーヒーやお茶のクォリティをワンランクあげるとか、デザートに凝るとか、この程度のことでかまわない。
とにかく、トキメキを感じさせる食材であれば。
美味しい朝食は、早起きを厭わなくさせるばかりでなく、眠気も覚ませ、何より迎えたその日へのパワーとなって気持ちを前向きにさせる。
遠方現場に出かける朝は、普段より少しゴージャスな朝食を。
こんな小さなことからでも、変わってくる。
写真は、やはり昨年に片道3時間半かけて兵庫県は氷上に行った時、現場の最寄駅の石生駅から写したもの。