昨日の投稿の続きである。
元デモンストレーター派遣会社、人選コーディネーターのデモンストレーターたちに対する本音のつぶやき。
それは、一言でくくれば
「あの人には仕事をたくさん出すのに私には(仕事を)くれない。何でえこひいきをするの? などとおおっぴらに口にする人ほど、実は仕事条件への要求が多い」
ということ。
結果、仕事が少なくなるのだ。
彼女によれば、要求の中でもっとも多いのが、距離に関するもの。
すなわち、
「自宅から1時間半以上かかる遠方の現場はごめん」
「現場の店が最寄駅から遠い」
「電車とバスを乗り継いで行くのは嫌だ」
などなど。
彼女は語った。
「そりゃ気持ちはわかる。現場への移動時間の長い短いで、仕事の疲労度も違うもの。でも、大人なら、世の中、自分の希望にマッチする仕事ばかりあるわけではないことぐらい承知しているやろ? 時には遠方現場の依頼を受けて欲しいよ。やのに、(せっかく仕事を振ってあげても)あれやこれや文句をつけて断る。そのくせ、他に仕事はないのかって。こちらもカチンとくる。そんなに仕事が欲しいのなら、距離のこと、言うたらアカンよ」。
確かにねえ。
「で、そのことを距離を気にするデモンストレーターに伝えたら、主人が帰宅時間にうるさいとか私は若くなくて体力が落ちているとか私の住まいは交通が不便なところだとか、いろいろと返してくる。そんなん、その人の都合。その人に都合があるようにこちらにも都合がある。ホンマ、いつもとは要求しないから、せめて5回か6回に1度は遠方を受けて欲しいワ」。
ううむ? これはどうかな?
少なくとも、「若くなくて体力が落ちている」というのは、遠方現場を敬遠する立派な理由だと思うよ。
62歳を過ぎてなお、1時間半どころかその倍の3時間以上かかる現場にも度々足を運ぶ私には、その辛さがよくわかる。
移動って、それだけで疲れるのよ。
もっとも、彼女の意見にも頷けるところ、たくさんあるよ。
実際、月に必ず20日以上は仕事があるという知り合いのデモンストレーターは、電車が1時間に2本か1本しか通っていない地に住んでいるけれど、片道2時間以上要する現場も、3度に1度の割で受けていると話していたからねえ。
だから、デモンストレーター側にすれば、一番良い解決策は、遠方現場をまわされてもそのことを楽しむ工夫だろうね。
これは、難しいようで、案外と簡単なこと。
次回は、それを紹介しよう。
写真は、兵庫県は氷上にある某スーパーにハム・ソーセージの宣伝販売で行った時に写したもの。
5時45分に自宅を出て、店に着いたのが9時15分。片道3時間半。帰りの電車内ではいつのまにか寝ていた。
もう行かない可能性が強いけれど(当時、ある理由があって家にいるのが苦痛だったので受けた面がある)、店の人も土地の人も親切だったし、自然環境にも恵まれたところだっだから、遠方手当の金額次第では、また行ってもいいな。