すべてに光と影があり、長所が短所になったり、短所が長所になったり。

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打診された、今月の21日の仕事の指示書がまだ届かない(通常なら、遅くともデモ実施1週間前には派遣会社から送られてくる)。
もしかして、オミクロン株コロナの感染爆発で、メーカー、あるいは店舗側も様子をうかがっている?
こちら側にすれば、昨年に比べ今年の1月は仕事が少ないので、キャンセルは絶対に避けて欲しいところ。


さて、1昨日の記事の続きである。


「欲深い人でなくても、現実と理想の乖離の前にはつい不平不満ばかりがこぼれてしまうもので、その渦に呑まれるや物事をある角度からしか見れなくなる」
と書いた。
言い換えれば、視野が狭くなってしまうのであり、それがワクワクを妨げる最大原因であるとも。


デモンストレーター業務の具体例から、詳述する。


もし、あなたにデモンストレーター体験が1度でもあれば、あなたは業務指示書に必ず書かれている「担当商品の特徴」なるものに目を通したことがあるはずだ。
そこには、商品の使用法、原材料、食感、他の類似商品との差異、時には開発のきっかけなども記載されていたりする。


この「担当商品の特徴」は、もちろん本番でもセールストークとして使うわけだけれど、デモンストレーションの過程で、あなたは少しずつ知っていくはずだ。
例えば、「コクのあるまろやかな風味」が、人によっては、「濃い」「しつこい」「甘い」などと感じられること。
そう!
商品に限らず、すべての物事には光と影があり、そのとらえられ方は、千差万別。
「コク」や「まろやかさ」は、AさんにとってはよくてもBさんにとってはよくないのだ。
長所が短所になったり、短所が長所になったりするわけね。


このことは、デモンストレーションの案件そのものにもあてはまる。


大阪北部の町に住む仕事仲間の1人。
ある時、京都最北部に近い舞鶴にある店での仕事を打診され、当初は
「特急使用可でも、自宅から駅までカートを引いて歩くことを考えたら6時40分には家を出なアカンし、となると遅くとも5時半には起きなアカン。電車にも2時間20分ほど揺られていないといけないから疲れるし」
と、断るつもりだったそうな。


その母親の独り言混じりの愚痴をはたで聞いていた高校生の娘さんは言った。


「お母ちゃん、何で悪いところばかりみるん? 舞鶴はそんなに行く機会はないところやん? 特急かて、頻繁に乗ることはない。今回、仕事で行くんやから交通費は会社が出してくれることやし、半分旅行や思うて行ったら? そら、仕事やからしんどい面はあるやろ。でも、ホンマ、何かないと行かれへん場所やん。それに昼休みに舞鶴ならではのものを食べたり、舞鶴の名産を買ったり、帰りの特急ではゆったりしたり、旅行気分は味わえるやんか。しかもギャラと遠方手当までもらえる。ウチなら、大喜びで行くワ」。


これなんだよね。
「片道3時間近くかかる舞鶴に行く=遠方=早起きしないといけない=身体が疲れる」
と、一面からのみ舞鶴行き案件を考えると負の要素ばかりが浮かんでくるが、娘さんみたいに別の面からも考えると、正の面が浮かび上がり、仕事自体も
舞鶴に行かされる」
から
舞鶴に行く」
に変わり、主体性をもって取り組めるぶん、楽しくなるのである。


写真は3人の孫。