8月なかばに訪れた兵庫県中東部のスーパーで会った、他社の同業者。
兵庫県南西部の町に住んでおり、家庭の事情からなるべく片道1時間半以内で行ける現場をまわしてもらっているが、年に二回ほどは滋賀県での仕事を受けると言う。
「そちらからは(滋賀県まで)かなり時間がかかるんじゃない?」
と、私が尋ねると
「そう。でも、たまには遠方の依頼にもこたえて、人選担当者との良い関係を作っておかないと。やから、考え方を変えて、その時は旅行を兼ねるねん」。
ひとつ例をあげると、今年の春も近江鉄道沿線の八日市で仕事をし、その夜は美味しいものを食べた後、八日市内のビジネスホテルへ宿泊。
翌日の休みの日には、「近江鉄道1日フリーチケット」を使って、八日市を中心に近江鉄道沿線を観光して歩いたとか。
「感動もんやったよ。ちょうど桜の季節でね。この仕事をしていてよかったと思った」。
なるほど。この方法だと、少なくとも八日市までの往復の交通費はタダになるね。
いいよね。
遠方現場での仕事は、たまにこういう楽しみ方も出来る。
ただ、現場への派遣先が労災に加入している会社だと、指示書通りにその日のうちに自宅に帰らないと、状況によってはややこしいことになる(そういうハプニングは、まあ、滅多にはおこらないだろうけれど)。
また、その時のデモ依頼メーカーが、いわゆる頭の固い人が舵取りをしているウルサ型タイプでも、ツッコミを入れられる可能性がないとは言えない。
が、世界的に出張(Busines Travel)とレジャー(Leisure)を兼ねるブリージャー(Bleisure)スタイルの出張を好む人が増えている昨今、もっと大らかに見られてもよいのではないかな?
写真は、記事に出てきた近江鉄道。通称、ガチャコン。