ベトナム、カンボジアで出会った「販売のプロ」その1〜ベトナム

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さあて、腰痛問題は別に置いておいて、続けているキャッシュレス話題に戻ろうか。

 

その前に、ベトナムカンボジアで会った「販売のプロ」を紹介したい。

 

まず、お断りしておく。
私たちがベトナムカンボジアを訪れたのは、2014初頭。
すなわち5年も前。

 

時の流れが速い21世紀。この5年は大きい。
よって、これから私がベトナムカンボジアの販売員について書く記事内容と現在では、違っているかも知れない。
これを念頭に入れ、記事を読んでいただきたい。

 

ぶっちゃけ、目標はカンボジアだった。
理由の一つが、むかーし読んだ田辺聖子の某短編小説にカンボジアアンコールワットが出てきて、それが強烈な印象を持って記憶に残っていたこと(この小説については、機会があればいずれ述べたい)。

 

カンボジアに行くためには、現在もそうだけれど、ベトナム経由かタイ経由のルートをたどらねばならない(少なくとも関西国際空港からはいまだカンボジアへの直行便はない)。
私たち夫婦はベトナム経由のルートを選んだ。

 

ベトナムホーチミン市観光の後で訪れた土産物屋。
ここで、私はベトナムならではの色彩感覚にあふれたネックレスやペンダントなどのアクセサリー類をぼんやりと眺めていたところ、販売員の1人につかまってしまった。
それはそれは熱心と言うか、売ることに執念を燃やす販売員だったね。

 

日本語は片言を辛うじて脱するレベル。それでも彼女が知りうる限りであろう、ありとあらゆる単語を並べ、身振り手振りも添え、執拗にすすめてくる。
そのエネルギーには感心したし、こちらもアクセサリー類は好きな方だから購入したい気は山々なんだが、、、私の感覚からすれば、どれもこれも大振りでジャラジャラしたイメージなんだよねえ、、、。
色彩的にも、おもちゃのアクセサリーを連想してしまう、、、私的には。

 

このことを伝えると、コトバとして理解してくれたかどうかは別として、販売員としてピンと察するものがあったのだろう。
「それはね、お客様、例えばこのネックレス、こういう使い方もあるんですよ」
と、自らがモデルになって、実演してくれたのだ。

 

まずは、定番のネックレスとして。
次に、頭に巻いて、ヘアアクセサリーに。
最後に、ベルト代わりに腰にもOK。

 

それでも渋る私に、彼女は別の販売員に鏡を持ってこさせ、先ほどの彼女の実演を、私にしてみせたのだ。

 

はあ、根性、あるわ。

 

ここまでしてくれ、そのガッツには大いに感服したものの、けっきょく、私は彼女からアクセサリーを買わなかった。
最終的にこちらの感性と一致しない、もっとズバリ言ってしまえば、そのアクセサリーを身につけてどこかへ行く自分が想像出来なかったからだ。

 

しかし、彼女の粘りはプロだよ。
同じ販売員として、大いに見習いたい。

 

続く。

 

写真は、ホーチミン市(旧サイゴン市)での元大統領官邸の一部屋。
これを見るだけでも、ベトナムならではの色彩感覚を感じられると思う。